

世界一予約が取れないと言われるフェラン・アドリアさんのエル・ブリの裏側を撮ったドキュメンタリー映画。
去年、閉店を発表していたので、どのような所なのか、気になっていたので観てきた。
正直、かなりのカルチャーショック。。。。
エル・ブリは他のレストランと全く違うベクトルにいるような気がした。
営業日は半年間。そして次の年に向け、半年間、コンセプトに基づいたレシピを考える日々が続く。
試作現場は、ラボラトリーのような感じで、ありとあらゆる可能性をを試す。
レシピ作りは、もやは実験と言ってしまっていいような試作の繰り返し。
試作に試作を重ね、前衛的な料理を生み出していく。
味や香り、食感はもちろん、見た目の美しさや食べる時の音にまで思考を凝らし、
さらにはお客さんに「驚き」を与えなければ意味が無いと言う。
半年間の試作を行い、レシピを作り、営業が始まる。
レストランは、半年間考え抜いた料理を発表の場のように感じられ、
キッチンからランウェイに出て行くかように料理が運ばれていく。
一度は「食べてみたい」というよりは、一度でいいからエル・ブリを「体験してみたい」と感じた。
「一度は行ってみたいレストラン」っという言葉がぴったりのような気がする。
ドキュメンタリーとしても、現場の雰囲気もフェラン・アドリアさんの厳しい注文に対する
チーフチェフやスタッフの戸惑う感じが生々しく映しだされていたり、現場の雰囲気がかなりリアルの映しだされていた。
映像のレイアウトもシンプルなデザインでとてもよかった。

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 - http://www.herbanddorothy.com/jp/ -
Art is mute when money talks.
お金が物をいうと、アートは沈黙する。
by Patrick Mimran
映画のワンシーンで出てくる、チェルシーのギャラリー街の高架に掲げられたインスタレーション。この二人にはまさにこの言葉がぴったりな感じ。確かに、アートを見る目があって、今では巨匠と呼ばれる人達の若い頃の作品を数多く持っていて、アート界のマスコット的存在。とても凄いことなんだけど、そんなことはどうでもよくて、アートに対する向き合い方とその物事に対する価値観がとても魅力的だった。好きだから買うし、家に入らないから買わない。収入で買えれば買うけど、高ければ、来るのが遅かったあきらめる。至ってシンプルで当たり前。最終的には自分が欲しいかどうか。「価値観は人それぞれ。この人をハンサムじゃない人という人もいれば、キュートだと思う私もいる」とドロシーがバーブのことを言っているのがとても印象的だった。自分が美味しいと思えば、食べるし、マズいと思えば食べない。それと同じ。この二人のチョイスは至ってシンプル。アーティストも安く譲りたくなる気持ちもよくわかる。
アートのいう言葉の敷居が低くしてくれるような映画。
そして、何より素朴でかわいらしい二人がとても印象的な映画でした。

「秒速5センチメートル」というタイトルをすごく気になった。
そして、映画の冒頭。
「ねえ知ってる?秒速5センチメートルなんだってさ」「え?何が?」
「桜の花びらが落ちるスピード。秒速5センチメートルなんだって。」
この最初のシーンで完全に心をつかまれた。
この台詞がコンセプトであり、このタイトルがすべてだった。
美しい情景描写と詩的な心理描写。
そして二人の間を行き交う距離と時間。変わっていく環境と気持ち。
主人公達の台詞は少なく、ただただナレーションのように心の声が流れていく。
距離と時間以外の余計な描写は排除され、
ただひたすらに主人公達の間にある距離と時間による心の動きを繊細に表現していた。
ぽつり、ぽつりとつぶやかれる台詞の隙間を埋めるように、
自分の気持ちが入り込んでいくような気がした。
60分とは思えないほどの充実感を見終えた時に感じたぐらいとても良い作品でした。

ほんとにとてもよいアニメだったし、アニメの新たな可能性を感じた。小説+アニメという可能性。
最近、小説が実写化が多くなっている中で多くの作品に物足りない感じがしていたけど、
それがアニメーションという世界の中で表現できるのではないかと、この「Colorful」を観て思った。

こんな映像をとれる監督は、日本だけでなく世界でもそうはいないと思います。
木村大作さんはすばらしいですね。
完全に主人公は劔岳でした。それに立ち向かう俳優たち。
豪華俳優人を差し置いて、どのシーンで一時停止したとしても、
一枚の絵として成立するような映像美に、ただただため息でした。
本当にすばらしい映像の連続でした。
実際に地図を作った人達もきっとこんな風に
劔岳に立ち向かっていったのだろうと感じさせる映画でした。

1974年、ワールド・トレード・センターで「史上、最も美しい犯罪」が行われた。
訴状には「MAN ON WIRE:綱渡りの人」と記された。
ワールド・トレード・センターでの綱渡り。
ドキュメンタリー映画として、あらゆる賞を総なめにしていて
綱渡りを成功したと知っていても、観ている緊張感は半端ではなかった。
実際の練習風景や、実際の報道の様子。実際に計画から実行に移る為の再現VTR。
未だに信じられない様な感じで話す共犯者たちのコメント。
ドキュメンタリーだけど、本当に起きた事実とは信じがたい、
ファンタジーなのではないかと思ってしまう不思議な感覚がありました。
「理由がないからこそ、美しい」
人を引きつけ、感動させる何かがこの映画にはあると思います。
象の背中 - 旅立つ日
象の背中 - 雲の上のお父さん
続・象の背中 「バトンタッチ」
映画と勘違いをして、たまたまHD録画をしていて、偶然出会ったアニメーション。
とても暖かみのあるすばらしいアニメーションです。
オスカーを獲得した「つみきのいえ」と近いものを感じます。